フェンスの向こうは治外法権
Marine Corps Air Staition IWAKUNI は、錦帯橋下流の錦川河口に広がる三角州に、面積575ha (甲子園球場145個分の広さ) の敷地を占める、日本本土で唯一の米海兵隊の航空基地です。元々は1938年 (昭和13年) に旧日本海軍の岩国海軍航空隊として建設されたもので、戦後、米英軍が駐留しました。その後、1962年 (昭和37年) に正式に米海兵隊の基地となり、ベトナム戦争では出撃基地として利用され、また湾岸戦争でも兵員が派遣されました。岩国市の市街化区域の1/4を占める基地の敷地内は、すべて治外法権で、フェンスの向こうは日本でありながら、事実上アメリカ合衆国です。もちろん関係者以外は立ち入りできません。近年はテロや戦争に備えてか、入口の警備も大変厳重で、頑丈そうなバリケードが設備されています。最近、在日米軍再編問題も絡んでか、特にナーバスになっているようです。基地にカメラを向けると、フェンスの外の公道からであっても、基地の警察隊に職務質問されることもあり、一般の観光とはまったく様子が異なります。
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