スバル360
「スバル360」。生産開始は1958年。それから12年後の1970年まで約39万2,000台が生産された車種です。当時の自動車の価格は1,000ccで100万円程度、庶民の月収が数千円という時代ですから高嶺の花という状態でした。
・4名乗車で100km/hの走行が可能(ただし、定員のうち2名は、子供OK)
・時速60kmで走行で、30km/リットルの燃費
・月産3,000台の製造能力(生産性の高い設計が前提)
・生産原価15万円で販売価格25万円以下
・排気量350 – 500cc
・走行距離の積算が10万km以上でも、大修理は必要ない
・1958年秋には生産開始できること
と当時の生産技術や実績を考えると非常に厳しいものでした。そのため、多くのメーカーが尻込みし明らかに反発する動きの中でチャレンジしたのが、当時、試作車「P-1(スバル1500)」を作ったものの量産化に失敗したスバル(富士重工)が果敢なチャレンジをした結果が「スバル360」だったのです。
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