あじあ号
新幹線運営の歴史は、1964年10月10日から開催された東京オリンピック
に合わせ、同年10月1日に東京駅 – 新大阪駅間に開業したことに始まり
ます。ですが、新幹線開業に至るまでの高速鉄道の歴史となると、日本
の運営であった南満洲鉄道の「あじあ号」にまで遡ります。「あじあ号」
は、1934年から1943年まで大連駅 – 哈爾濱(ハルビン)駅間を連京線・
京浜線経由で運行していた蒸気機関車で、最高速度130㎞/hであった
ため、超特急とも呼ばれました。この速度は、欧米には劣りますが、ア
ジアでは最高レベルでした。新幹線は、蒸気機関の「あじあ号」の技術
をそのまま発展させたものではありませんが、戦後、それまでの鉄道技
術者に加え、戦闘機や軍艦の設計や製作に携わっていた技術者をも投入
し、日本の工業力を総力で注ぎ込むことになったのです。
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